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伊豆野一政組花��入

Vanitas

モチーフの持つ意味やその連鎖、対比の関係効果をヴァニタスの世界観で立体に起こした、はじめの作品。

伊豆野一政組花入2

初夏の景色

初夏に開催された、個展の案内状の画像用として組まれた設え。

伊豆野一政山里

山里の景色

茶室の床と書院棚の空間を繋げる設えです。

「山里の景色」で隠遁(いんとん)を表しました。

伊豆野一政畔

畦(あぜ)の景色

茶室の床と書院棚の空間を繋げる設えです。

「畦の景色」で世事(せじ)の名残を表しました。

伊豆野一政里

里の景色

ギャラリー入口に里の景色として、世事(せじ)を表す

古井戸を配し、そこから奥の茶室まで、空間とイメージが自然につながるような設えを施しました。

組素材.伊豆野一政

ユニット(モチーフ)

「組花入」は、単なる花入れではなく

言葉や音符のように、ユニットを組み合わせていくことで

無限の表現が生まれるインタラクティブな作品です。
使い手が自由に創造し

その手によって新しい景色が生まれ、つながり、紡がれていくのです。
 

組花入

 

「組花入」は、16〜17世紀オランダで流行した絵画のジャンル「ヴァニタス(Vanitas)」の思想を着想源として制作されました。


「ヴァニタス」とは、果物や銀食器、花、頭蓋骨、砂時計、燃え尽きたロウソク、などをモチーフに

人生や時間の儚さを象徴的に描いた静物画のジャンルです。

「組花入」では、時間や季節の移ろい、物事の連鎖を感じるインスタレーション的な空間を作り出し

鑑賞者がそれらを直感的に体験できるようにしています。

また「組花入」は、使い手が自由な発想でモチーフの組み合わせ方や設置場所を変えることにより

新しい視点や物語が生まれます。

このように、使い手の関わりによって作品が絶えず変化していくという点が

従来の彫刻やインスタレーションとは大きく異なる特徴です。

つまり「組花入」の作品の本質は、器そのものではなく

それを使う人の想像力や感性によって、新たな物語や景色が生まれ、変化し続ける点にあります。

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